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オリオン座と知的生命体・4 [UFOと宇宙人9]

ファルコ司祭が語る。
『古代バビロニアには人類の起源を語る様々な言い伝えがありましたが、基本的なあらすじは同じです。神はたくさん眠りたらふく食べたいと願ったが、大地を耕し食物を育てることにうんざりしていた。そのため、より下等な生物である人間を作り為し、神の為に働かせたというのです』

文明発生の地と言われるメソポタミアのはずれは、古代の異星人が地球にやってきて初めて文明の種をまいた場所だった。こうして生まれて来たのが、シュメールやバビロニアの文明だったのである。

シュメール人が象形文字で記した文書やエジプトのヒエログリフ*で残された記録、そしてマヤに伝わる伝説、その他にも様々な文明の中に多種多様な言語や形で、同じ物語が語られている。それは宇宙から何者かがやってきて、人類文明を立ち上げたというものである。
*古代エジプトで使われた文字の一種で、遺跡に多く残されている

古代バビロニアの起源を伝える物語は、人類のルーツがオリオン座にあることを示す究極の証なのだろうか。そうだとすれば、三ッ星がオリオンのヘソの部分に当てられ、人類の起源がここにあると暗示していることには、何か深い理由があったのではないか。

作家のジェイソン・マーテル氏は、こう考える。
『多くの古代文明が、三ッ星を生命の通り道と考えました。マヤやエジプト、その他多くの文明で命が生まれる時、また死ぬときには三ッ星を通ると言われていました。これは、地球に生命がもたらされたことにオリオン座が関係しているという意味ではないでしょうか』

作家のフィリップ・コパンス氏は語る。
『今後私達が解明すべき問題は、何でしょうか。星が誕生する場所と言われるオリオン座の三ッ星を通じて、宇宙のどこかに存在する知的生命体と接触できるのかどうか、これは調べる必要がありそうです』

オリオン星雲が「星のゆりかご」ならば、オリオンの三ッ星は地球上のすべての生命が生まれた場所を表す目印だとは考えられないだろうか。

人類の起源がオリオン座にあるならば、いくつかの古代文明で語られたように、宇宙に住む創造神を呼び戻す方法も存在したのではないか。古代宇宙飛行士説では、その証がアメリカの南西部にあると考える。ここには、壮大な規模でオリオン座をかたどった建造物が建てられている。アリゾナ州北東部、ブラックメサ。アメリカ先住民のホピ族は、コロラド高原に隆起した岩の大地に千年以上も住み続けてきた。

アリゾナ砂漠を下に見下ろすホピの居留地はおよそ六千平方キロメートルに及び、三つの集落に12の村が存在する。

古代宇宙飛行士説の論者たちが長年この神秘の土地を研究し続けた結果、太古の昔に人々が宇宙人と接触した裏付けが数多く発見されている。又、ホピの住んだ土地や部族に伝わる神話に、オリオン座が関係していることも明らかになった。

オリオン・ゾーンの著者ゲーリー・デービッド氏が語る。
『ホピは南西部一帯に移り住みました。村を作っては離れることを幾度も繰り返した後に、最終的にはアリゾナ州北部に位置する主要な三つの集落、ファーストメサ、セカンドメサ、サードメサに落ち着きました。
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  (左側・ホピ族の集落と天のオリオン座・右側)

ホピの集落は、オリオンの三ッ星の形に並んでいます。そもそも、この地形の為に移り住んだと言われているのです。オリオンの三ッ星はホピにとっては特別なもので、この星は宇宙の中心にあたり、神と交信が出来る場所だと考えられています』

三つの集落は、オリオン座の三ッ星を表しているだけではない。南西部一帯に作られたそのほかの主要なホピの建造物を結び付けていくと、オリオン座全体の姿が現れると

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前出のゲーリー・デービッド氏は語る。
『ホピの遺跡や人々が現在住んでいる集落のある場所が、ちょうどオリオン座の明るい星の位置と重なっているのです。逆さの地図で見ますと、オリオンの左肩にあたる場所はウパキ(Wupatki)と呼ばれ、フラッグスタッフの北にあります。
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この遺跡は西暦1120年頃に作られて約1世紀に渡って人々が住んでいましたが、そのあとは廃墟となりました。他にもアリゾナ州ウィンズローのそばにホモロビ(Homolovi)と呼ばれる遺跡があるのですが、この遺跡はオリオンの右肩に当たります。
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        (ホモロビの遺跡)

この星は、ベテルギウスと呼ばれています。またホピは三つの集落の北に住んだこともあり、この場所はリゲルに相当します。
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そして村がいくつか集まった所があるのですが、ここはオリオンの右足となる星、サイフ(Saiph)にあたります。ホピの人々がオリオン座を地上に写し取るまでには、およそ三百年もの時間が必要でした』

だが、集落や聖地を建ててオリオンの星をこれほどまでに正確に描く方法を、どうやってホピは知ったのだろうか。一部の研究者の間で言われるように、宇宙人の助けがあったのだろうか。ホピの神話によると、創造神であるマサウは何百年にも渡ってホピを導き、三つの集落に移住させたという。そして、自分の帰りをそこで待つよう指示を与えた。

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       (創造神マサウの絵)

前出のゲーリー・デービッド氏が語る。
『神・マサウは時の初めより存在し、ホピの人々が現れるのを待っていました。この神の姿は気味が悪く、大きな丸い目に丸い口、そして巨大な頭をしています。ホピに農耕を教えたのは、この神です。
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右手にはオリオンの持つこん棒のような何かを握った姿で、しばしば表現されます。マサウは、どこに村を作るかを人々に告げました。ホピを導いた星があったことが、伝説には語られています。夜空を飛ぶ星によって道が示され、星が止まった所にはホピの村が建てられました。この話は、宇宙船が砂漠の中でホピを道いていたとも解釈できます』

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ジョルジョ・ツォカロス氏が語る。
『こちらに見えるのがファハーダビュートです。古代ホピの伝説の中で、神であるマサウが天から降臨したと語られる場所です。かつて、この切り立った岩山のちょうど真上には、夜になるとオリオン座が昇ったのだそうです。そして神マサウが、ファハーダビュートの頂上に下りて来たと伝説は語ります。これは、地球外生命体が何らの乗り物に乗ってやってきて、この岩山の頂上へ着陸したということではないでしょうか。ホピの伝説は、宇宙から何者かがやって来たことを語っていたと、私は考えています』
(つづく)


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ホピの神マサウの姿は、往年のプロレスラー、ザ・デストロイヤーに似ているが、大きな顏はマスクではなく宇宙服のヘルメットではないだろうか。人類も月へ第一歩を記した時にはかぶっていたように。



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