古代建築技術の謎・終 [UFOと宇宙人7]
ラムセス像に見られる工具傷が、現代の工法で出来る工具傷と同一であるというなら、それは古代人が機械や、恐らくは電気までも使用した証にはならないだろうか。
『当時は電気も電動工具も無く、刃先にダイヤモンドを付けた電動のこぎりもありません。それなのに、特殊な道具が必要とされる精密加工がおこなわれているのです。現代になって、やっと私達の文明が手に入れた高度な機械を、古代人はいったいどこで、どうやって入手したのでしょうか。古代の異星人から与えられたと、考えられます』
こう話すのは、作家のデビッド・チルドレス氏である。
古代のエジプト人は、地球外生命体の知識や技術を得ていたのだろうか。あるいは、彼ら自身が異星人だったのだろうか。古代宇宙飛行士説では、この仮説を全面的に肯定する。地中海の中ほどに浮かぶ小さな島が、その証拠であると言われている。
マルタ共和国。イタリアの南、地中海の中央に位置する小さな島国である。人が住み始めたのは紀元前5200年頃で、シチリア島から移住したと言われている。
(マルタ島 巨石神殿群の全景)
マルタのゴゾ島に残る巨石神殿群は、古代に造られた世界最大の構造物だ。
地中海の古代文明に関する協会を設立したリンダ・エネイックス女史に話を聞いた。
『マルタ島とゴゾ島にある神殿は、エジプトのピラミッドより1000年は古いとされていて、世界一古い大規模建造物です。この神殿建設に使われた工学技術には、驚くべきものがあります。
空間を仕切る壁や舗装された歩道が作られ、かつては天井があったものと思われます。太古のどの遺跡よりも、複雑な構造をしています』
金属器や車輪が発明される前の時代である。遺跡の規模の大きさや20トン以上の一枚岩が何枚も垂直に並べられていたことは、専門家たちを驚かせた。
『光を用いた精度の高い測量機器が開発されたのは、近年のことです。それまでは、私達の測量技術を越えるほど精密な石の加工がおこなわれていたことが、把握できていなかったのです。このような石の加工には、高度な技術が必要だったことでしょう』
こう話すのは、作家で博士号を持つパトリック・フラナガン氏だ。
マルタの遺跡を建てた古代人が先進技術を使用していたなら、どこからそれを得たのだろうか。答えは、マルタにまつわる多くの謎に隠されているのかもしれない。謎の一つが、島のところどころに残された「カートラッツ」である。
(中央に見える2本の線路のようなミゾが、カートラッツ)
前出のリンダ・エネイックス女史の話。
『岩盤に刻まれた平行する溝が車輪の轍(わだち)のように見えるので、この名が付きました。実際にはなぜ、何の目的で作られたかは、解かっていません。カートラッツの幅は、約120センチです。間隔は常に一定で、それが何百メートルも、時には何キロも続いているのです。もっとも古いもので、一万年前のものと言われます。というのも、カートラッツの上に古代の神殿が建てられているのです』
カートラッツは、マルタが世界最古の産業都市の一つであった証なのかもしれない。古代宇宙飛行士説では、そう考える。
前出のリンダ女史が続ける。
『マルタに残るカートラッツは、古代のレールの跡ではなかったかと考えられるのです。このレールは、大型機械を動かすために使われたのでしょう。現代でも、鉱山で重機を動かす時やロケットを発射台へ運ぶときなどには、レールが使われます』
マルタで先進技術が使用された更なる証拠が地下にあるという。1902年、建設業者が住宅の基礎工事を行っていた際に、「地下の聖所」を偶然発見した。それは、紀元前2500年頃に作られたものだった。
(三層構造になっている地下墳墓)
「ハル・サフリエニ地下墳墓」と名付けられた地下構造物は、地上から近い順に第一階層から第三階層までの三層構造を持ち、すべてが硬い石から掘り出されていた。
前出のリンダ・エネイックス女史が、解説する。
『地下の石室は、2000トン以上の石を運び出して作られたと推測されています。地上に建てられた神殿を、細部まで再現しようとしていたようです』
この地下墳墓最大ともいえる謎の一つに、石室の音響特性がある。それは、第二階層にある「神託の部屋」に特有のものである。この石室の音響は、並外れて優れている。神託の部屋の中で誰かが話をすると、その声が地下墳墓の隅々にまで響いて、聞き取れるようになっている。
神託の部屋は、古代の神、おそらくは別の星に住む先祖と交信するために使われたのだろうか。あるいは、古代のマルタの人々は音を操作する方法を知っていて、音声周波数を使って物体を操っていたのだろうか。
音響に詳しいパトリック・フラナガン氏が解説する。
『古代人が、音波における「非線形共鳴現象」を使用していたと気付いたことは、大きな発見でした。そして現在では、物質科学の分野において、この共鳴現象が解明されつつあります。音波やマイクロ波、磁気波などを共鳴させれば、想像も出来なかった方法で物質を変化させることが出来ると分かってきたのです』
デビッド・チルドレス氏が、解説する。
『古代の人々は、音波技術に関する高度な知識を持っていたのです。実際に音波技術は、音波浮揚や反重力といった様々な分野で応用されています。巨大な建造物がどうやって建てられたかを伝える神話や伝説が、世界の至る所に残されています。石の移動には、音が使われたと説明するものもあります。何らかの楽器を使って石を浮き上がらせ、完全に無重力の状態にすることで、押すだけで石を動かすことが出来るようになったとされているのです。今やっと発見されつつある高度な知識を、古代のマルタの人々は持っていたようです。その知識は、異星人から与えられたのでしょう』
古代において、驚きの建造物を造るための道具や技術は、はるか彼方の銀河から与えられたのだろうか。あるいは、古代人とは地球外生命体だったのか。答えは、世界の至る所で容易に見つけることができるのかもしれない。そして、古代の人々が設計・建築した建造物は、私達の未来の為に造られたのかもしれないのである。
(終わり)
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
音波を使って巨石のような重いものを動かすなどという話は、初めて聞いた。だが、音響浮揚理論は1900年代からすでに研究報告されており、2000年代に入り新しい原理が提案されているという。現代人が重いものを音波で自在に動かせるようになったら、それを悪用する輩が必ず現れるだろう。異星人たちはそのことを危惧して、地球を見張っているのかもしれない。
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『当時は電気も電動工具も無く、刃先にダイヤモンドを付けた電動のこぎりもありません。それなのに、特殊な道具が必要とされる精密加工がおこなわれているのです。現代になって、やっと私達の文明が手に入れた高度な機械を、古代人はいったいどこで、どうやって入手したのでしょうか。古代の異星人から与えられたと、考えられます』
こう話すのは、作家のデビッド・チルドレス氏である。
古代のエジプト人は、地球外生命体の知識や技術を得ていたのだろうか。あるいは、彼ら自身が異星人だったのだろうか。古代宇宙飛行士説では、この仮説を全面的に肯定する。地中海の中ほどに浮かぶ小さな島が、その証拠であると言われている。
マルタ共和国。イタリアの南、地中海の中央に位置する小さな島国である。人が住み始めたのは紀元前5200年頃で、シチリア島から移住したと言われている。
(マルタ島 巨石神殿群の全景)
マルタのゴゾ島に残る巨石神殿群は、古代に造られた世界最大の構造物だ。
地中海の古代文明に関する協会を設立したリンダ・エネイックス女史に話を聞いた。
『マルタ島とゴゾ島にある神殿は、エジプトのピラミッドより1000年は古いとされていて、世界一古い大規模建造物です。この神殿建設に使われた工学技術には、驚くべきものがあります。
空間を仕切る壁や舗装された歩道が作られ、かつては天井があったものと思われます。太古のどの遺跡よりも、複雑な構造をしています』
金属器や車輪が発明される前の時代である。遺跡の規模の大きさや20トン以上の一枚岩が何枚も垂直に並べられていたことは、専門家たちを驚かせた。
『光を用いた精度の高い測量機器が開発されたのは、近年のことです。それまでは、私達の測量技術を越えるほど精密な石の加工がおこなわれていたことが、把握できていなかったのです。このような石の加工には、高度な技術が必要だったことでしょう』
こう話すのは、作家で博士号を持つパトリック・フラナガン氏だ。
マルタの遺跡を建てた古代人が先進技術を使用していたなら、どこからそれを得たのだろうか。答えは、マルタにまつわる多くの謎に隠されているのかもしれない。謎の一つが、島のところどころに残された「カートラッツ」である。
(中央に見える2本の線路のようなミゾが、カートラッツ)
前出のリンダ・エネイックス女史の話。
『岩盤に刻まれた平行する溝が車輪の轍(わだち)のように見えるので、この名が付きました。実際にはなぜ、何の目的で作られたかは、解かっていません。カートラッツの幅は、約120センチです。間隔は常に一定で、それが何百メートルも、時には何キロも続いているのです。もっとも古いもので、一万年前のものと言われます。というのも、カートラッツの上に古代の神殿が建てられているのです』
カートラッツは、マルタが世界最古の産業都市の一つであった証なのかもしれない。古代宇宙飛行士説では、そう考える。
前出のリンダ女史が続ける。
『マルタに残るカートラッツは、古代のレールの跡ではなかったかと考えられるのです。このレールは、大型機械を動かすために使われたのでしょう。現代でも、鉱山で重機を動かす時やロケットを発射台へ運ぶときなどには、レールが使われます』
マルタで先進技術が使用された更なる証拠が地下にあるという。1902年、建設業者が住宅の基礎工事を行っていた際に、「地下の聖所」を偶然発見した。それは、紀元前2500年頃に作られたものだった。
(三層構造になっている地下墳墓)
「ハル・サフリエニ地下墳墓」と名付けられた地下構造物は、地上から近い順に第一階層から第三階層までの三層構造を持ち、すべてが硬い石から掘り出されていた。
前出のリンダ・エネイックス女史が、解説する。
『地下の石室は、2000トン以上の石を運び出して作られたと推測されています。地上に建てられた神殿を、細部まで再現しようとしていたようです』
この地下墳墓最大ともいえる謎の一つに、石室の音響特性がある。それは、第二階層にある「神託の部屋」に特有のものである。この石室の音響は、並外れて優れている。神託の部屋の中で誰かが話をすると、その声が地下墳墓の隅々にまで響いて、聞き取れるようになっている。
神託の部屋は、古代の神、おそらくは別の星に住む先祖と交信するために使われたのだろうか。あるいは、古代のマルタの人々は音を操作する方法を知っていて、音声周波数を使って物体を操っていたのだろうか。
音響に詳しいパトリック・フラナガン氏が解説する。
『古代人が、音波における「非線形共鳴現象」を使用していたと気付いたことは、大きな発見でした。そして現在では、物質科学の分野において、この共鳴現象が解明されつつあります。音波やマイクロ波、磁気波などを共鳴させれば、想像も出来なかった方法で物質を変化させることが出来ると分かってきたのです』
デビッド・チルドレス氏が、解説する。
『古代の人々は、音波技術に関する高度な知識を持っていたのです。実際に音波技術は、音波浮揚や反重力といった様々な分野で応用されています。巨大な建造物がどうやって建てられたかを伝える神話や伝説が、世界の至る所に残されています。石の移動には、音が使われたと説明するものもあります。何らかの楽器を使って石を浮き上がらせ、完全に無重力の状態にすることで、押すだけで石を動かすことが出来るようになったとされているのです。今やっと発見されつつある高度な知識を、古代のマルタの人々は持っていたようです。その知識は、異星人から与えられたのでしょう』
古代において、驚きの建造物を造るための道具や技術は、はるか彼方の銀河から与えられたのだろうか。あるいは、古代人とは地球外生命体だったのか。答えは、世界の至る所で容易に見つけることができるのかもしれない。そして、古代の人々が設計・建築した建造物は、私達の未来の為に造られたのかもしれないのである。
(終わり)
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音波を使って巨石のような重いものを動かすなどという話は、初めて聞いた。だが、音響浮揚理論は1900年代からすでに研究報告されており、2000年代に入り新しい原理が提案されているという。現代人が重いものを音波で自在に動かせるようになったら、それを悪用する輩が必ず現れるだろう。異星人たちはそのことを危惧して、地球を見張っているのかもしれない。
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