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ジャンボーグA(19) [ジャンボーグA・ドラマ]

第47話『死闘!エース対ナイン?』を取り上げます。
 脚本;山浦弘靖  
 特殊技術;矢島信男
 音楽;菊池俊輔
 監督;東條昭平
 怪獣デザイン;米谷佳晃


【前回までの話は・・・ グロース星人の地球侵略計画は、遅々として進まない。体内に爆薬を充満させたサタンゴーネは、自分の死と引き替えにPAT基地とジャンボーグAの破壊を企てる。PAT基地の破壊まであと少しのところでジャンボーグAに阻止され、サタンゴーネは大爆発して死んだ。だが・・・】

◆強風が吹き荒れる暗黒の星、グロース星。今、目の前に並んだ3つの墓に向かい、誓いを立てる女の声がする。
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『今は亡きアンチゴーネ、マットゴーネ、サタンゴーネよ!あなた方に代わって、今からこの私が地球侵略軍の指揮を執らせていただく!私は誓います。ジャンボーグAと9を倒し、緑の星、地球を征服することを!』

サタンゴーネが倒れてからしばらくの間、PAT基地内でも平和な時が流れていた。だが、その時は突然やってきた。緊急情報が基地内に流れ、PAT隊員全員はハンターQで出撃していった。ナオキも、当然のようにジャンカーで後を追っていく。今日は和也も一緒だ。

東京丸の内の上空を飛行する1機の円盤。ナオキと和也、その他大勢の人々が距離を保って、その円盤を遠巻きに見つめている。円盤は上空で停止したまま、攻撃をしてくる様子はない。

村上隊長はハンターQを上空で旋回させながら待機、しばらく様子をみることにした。やがて、円盤から地面に向かって光線が放たれた。
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その光の中から人間の女性に似た生物が一人、現れた。銀色の髪をした黒装束の女性は、両手を空へむかって広げながら、大勢の人々の前で静かに話しはじめた。

『地球人よ、お聞き。ジャンボーグAと9は・・・この私が仕掛けるワナで相討ちになって・・・滅びるだろう・・・フフフフ』

『そんなこと、あるもんか!』
怒りを込めて、和也が叫んだ。次にナオキが叫ぶ。
『一体、お前は何者だ!』

『私の名は、デモンゴーネ。地球侵略軍の新しい司令官さ・・・フフフフ』
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そう言うと、醜いグロース星人に姿を変えて巨大化するデモンゴーネ。杖を振るってビルを壊し、腹部にある一眼のまぶたが開いて、ロケット弾を連射した。丸の内一帯のビル群は、あっという間に火の海になっていた。

逃げ惑う群衆で現場はパニックとなり、和也はナオキとはぐれてしまう。ナオキは急いでジャンカーを置いた場所まで戻ると、ジャンボーグ9に変化できる場所を探して車を走らせた。

『エースとナインを相討ちにさせるだと?頭の悪いヤロウだぜ!エースもナインも、この俺の操縦で動いているんだ。相討ちに出来るわけがないぜ!』
運転しながら、ナオキはそう思う。

上空を旋回していたハンターQは、巨大化した宇宙人を見てただちに攻撃を開始した。2機に分離して光線攻撃の指示を出す村上隊長。

ところがデモンゴーネは、ハンター1号機が発射した破壊光線をマントではね返して、反対側を飛行していた2号機にぶつけるという離れ業をしてのけた。
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一方のナオキは、ジャンカーをジャンボーグ9に変化させた。
『行くぜ、デモンゴーネ!サタンゴーネの後を追って、地獄へ落ちるがいい!』

ナオキの心に、無意識のうちに女の言った言葉が気になり、焦っているのか、デモンゴーネとの勝負を急いでいる様子がみてとれる。
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突進していくジャンボーグ9。スワニービームを放ってしびれているデモンゴーネに、パワーでは負けないと、接近戦法で戦おうとする。だが、それが命取りとなった。
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デモンゴーネの顏が、それまでの女の顔つきから鬼にも似た男顔に変わると、一瞬の隙を突いて、杖の先から冷凍光線を発射した。接近していた分だけ冷凍光線をまともに浴び、ナインは瞬く間に凍り付いていった。

『(男デモンゴーネの声で)フハハハハ。この私が二つの顔を持っているとは、知らなかっただろう!地獄へ行くのは、お前の方だ!』

『このままじゃ、ナインの体は凍りついてしまう・・・』
ナインの操縦室はすでに凍り付き始め、操縦かんが動かなくなっていた。

ナインの様子を見て、解凍作用のあるフリーザーアタッカーで救助するよう、2号機の熊井へ村上隊長は指示を出す。

だが、デモンゴーネの腹部の一眼からレーザー攻撃を受け、ハンター1号機2号機共に機体が損傷し、修理のため基地へ帰投せざるを得なくなってしまう。
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       (ナインから脱出して走り去るナオキ・右下)
真っ白く氷結したまま、うつ伏せ状態のジャンボーグ9は、完全に活動を停止した。
『駄目だ。こうなったら脱出して、ジャンボーグAで戦ってやる!』
足裏の非常出口から脱出したナオキは、ジャンセスナのある飛行場へ走っていった。

セスナ機に乗り、ナインの仇を取るつもりで操縦かんを握るナオキ。ジャンセスナをジャンボーグAに変化させようとしたその時、エメラルド色の光がセスナ機を包み込んだ。セスナ機の前方に映る巨大なエメラルド星人の姿。
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『待て、立花ナオキ。焦るな。焦れば、デモンゴーネのワナにかかるだけだ』
『(自信ありげに)大丈夫だよ!あんな予告は、ただの脅しにすぎないぜ!』

『侮ってはいけない。お前が勝つ方法は、ただ一つ。デモンゴーネをじらすことだ。それ以外に無いのだ』

だがナオキは、エメラルド星人の忠告を無視して、ジャンボーグAに変化してしまう。そしてデモンゴーネに立ち向かっていった。
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『エースもナインも、俺の操縦で動くんだ。ワナにかけるなら、かけてみろ!』
『%&$#、$&〇△◇※、☆☆♀∬Ω、$&%&、$◇※☆〇△◇・・・』

突然、デモンゴーネが不思議な呪文を唱え始めた。すると黒雲が太陽を隠し、雷鳴が轟き、雷が光った。そして雷は、動かなくなったジャンボーグ9の頭上に落ちた。

『(男デモンゴーネの声)さぁナインよ、行け!』
すると、操縦者が乗っていないはずのジャンボーグ9が息を吹き返し、凍り付いたツララがきれいに取れて、操り人形のようにひとりで立ち上がったのだ。

『(男デモンゴーネの声)どうだ、驚いたか!私は念力でモノを動かすことができるのだ!ハハハハハ。さぁナインよ、エースと戦え!相討ちとなって滅びるがいい!』
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まるでナオキが操縦しているが如く、ジャンボーグ9は軽やかに動いて、エースに向かってハンディングフラッシャーを放った。それを見ていた和也は、泣き叫んで頼んだ。
『ナイン、やめろ!やめてくれ!』

バモス1世と2世で現場に到着した熊井と安田に、泣きながら訴える和也。
『エースとナインが、ケンカしてるんだ!早く止めてよ!』
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容赦なくエースに攻撃を仕掛けるナイン。キック、パンチ、チョップと、力技でエースはナインに勝ち目が無い。エースの操縦席にいるナオキは、叫んだ。
『ナイン、やめてくれ。やめるんだ!』
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熊井はバモス1世を飛行させ、ナインに攻撃をやめるよう忠告した。だがナインは、容赦なくバモス1世に攻撃をする。それをみたナオキは、怒った。
『ナインの奴、もう許さないぞ!ビームエメラルド!』
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必殺光線をナインに浴びせてしまうエース。ナインは仰向けに倒れながらも、ゴールデンレザー光線を両目から放ち、エースに一撃を与えたのち、動きを止めた。
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『うわぁぁ・・・ゆ、許してくれ、エメラルド星人。あんたの忠告を聞いておけば・・・こんなことには・・・許して・・・くれ』
ナインから強烈な一撃を受けたエースもまた、破壊尽くされガレキと化した町に、倒れ込んでしまう。

『(男デモンゴーネの声)まんまとワナにかかったな!徹底的にぶち壊してやる!』
デモンゴーネのしたたかな戦略の前に、ジャンボーグAと9は、相討ちになってしまった。
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狂ったようになおも続くデモンゴーネのロケット弾攻撃に、町は破壊し尽くされ、増えるガレキの下に埋もれていくエースとナイン。

一方、ようやく修理を終えたハンターQは、村上隊長と野村隊員を乗せて出撃した。相討ちになったエースとナインの様子を見て、現場のバモス1世と2世に弔い合戦を指示する村上隊長。

『(ナオキの心の声)立て!ナオキ』
ジャンボーグAは、まだ死んではいなかった。自分の犯した過ちを晴らすため、ナオキは残りの力を振り絞って立ち上がった。

『必ずお前を・・・倒してやる!』
エースは、デモンゴーネに立ち向かっていく。だが、体力が消耗しているため、デモンゴーネに軽く弾き飛ばされてしまう。
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デモンゴーネのとどめの一撃がエースを狙っている時、倒れていたジャンボーグ9がすっくと立ち上がり、デモンゴーネにスワニービームを発射した。
『(男デモンゴーネの声)血迷うな!エースを倒すのだ!』
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だがナインの両眼は、デモンゴーネに向いている。そして、必殺ミラクルフラッシャーが、デモンゴーネに命中した!
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ダメージを受けてすぐに立ち上がれないデモンゴーネを狙って、ナオキの操縦するエースが空中高く飛び上がり、必殺ヘッディングキラーが炸裂した。首を斬り落とされて、大爆発するデモンゴーネ。

和也は踊るように喜びながら、ジャンボーグAにお礼を言うのだった。ナオキには、すぐに疑問が湧いた。
『しかし不思議だな。一体、誰がナインを操縦したんだ?・・・』

その時ナオキの目に、空へ飛んで行くエメラルド色の光のかたまりが映った。
『そうか。エメラルド星人が操縦してくれたのか・・・ありがとう、エメラルド星人』

忠告を無視した自分を見限ること無く、ナインを操縦して共にデモンゴーネと戦ってくれたエメラルド星人に、心から礼を言うナオキ。その目からは、感謝の涙が流れていた。

すると、再びエメラルド星人の忠告が、ナオキに聞こえてきた。それは、信じがたい内容だった。
『聞け、立花ナオキ!デモンゴーネは生きている。決して油断をするな!』

エメラルド星人の言葉を証明するかのように、ナオキに聞こえてくるデモンゴーネの声。
『(女デモンゴーネの声)ハハハハ・・・ジャンボーグA、そしてナインよ。お前達が倒したのは、私の分身に過ぎないのだ』

『(男デモンゴーネの声)この次は必ずお前達を倒し、地球を手に入れてみせるぞ!』
(つづく)


★★★★★★★★★★★★
第四の刺客とも言うべきデモンゴーネは、男・女二つの顔を持つ怪人である。サタンゴーネが「デモンゴーネ閣下」と呼んでいたが、私には「デーモン小暮閣下」に聞こえたけどね・・・(笑)



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Lino

こんにちは。インターネットエクスプローラであなたのウェブサイトに問題があり、これをテストできますか?
IEはまだ市場のリーダーであり、この問題のために人々の大部分があなたの優れた文章を渡すでしょう。
by Lino (2018-03-01 19:08) 

Lyndon

この忙しい人生ではテレビでニュースを聴くことは本当に非常に複雑ですが、
私はその理由からウェブを使って、最新の情報を入手しています。
by Lyndon (2018-03-05 23:54) 

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